常滑の艇庫移転についての協同態勢づくりへの御協力依頼
様
拝啓 仲春四月、時下ますますご清祥の段、お喜び申し上げます。
さて、私は、名古屋大学ヨット部長を務める林と申します。鬼崎ヨットハーバーの移転について、常滑市の移転要求に対して、各大学、企業等が対応されていると聞き及んでおります。この移転について、以下のような重大な問題があると考え、皆様にご相談いたしたく、お手紙を差し上げる次第でございます。
私の属する名古屋大学土木系教室の卒業生で愛知県土木部に勤め、かつて、海陽ヨットハーバー整備を担当した方に、以上のような考えを話したところ、容易とは言えないまでも、検討の価値はあるとの感触を得ました。常滑市のこの件を担当する土木課は、もちろん、県土木部と密接な関係にあり、根拠が明確になり、議会等への説明も可能となれば、県に調整していただく事も考えられます。
また、名古屋工業大学、愛知学院大学、名古屋学院大学、南山大学、愛知工業大学、名城大学および名古屋大学の、鬼崎に合宿所を持つ7大学のヨット部の学生代表の諸君からもヒヤリングを致したところ、彼らも蒲郡への移転を熱望していること、また、合宿所が廃止になることを深く憂慮している諸君も居ることが判りました。
各大学、各企業等が常滑市と既に数回の交渉を持たれ、既に移転要請地への建設計画を作成し、予算化を図られているところもあろうと思われます。しかし、今回の移転は、長い将来の練習環境を大きく変えてしまう重大な意思決定をすることでもあります。また、常滑市との交渉は、理不尽とは思いながら、市から要請された場所へ移る以外にどうしようもないとの判断の下に進められてきたところもあるのではないかと推察いたします。
そこで、これまで別々に計画を進めてきた各組織が結束して、この件を緊急に再検討すべきであると考え、誠に急なご依頼で失礼とは存じますが、手遅れにならないよう本日5月1日、15時から名古屋大学にて緊急会合を持ちたく、ご出席依頼のお手紙を差し上げる次第でございます。折り返し
FAXまたは、emailにてご連絡下されば誠に有り難く存じます。御欠席の場合には、会合での議事報告をさせていただきます。また、次回打ち合わせを5月15日(金)午後3時から5時に行いたいと思いますので、併せて御都合を返信用紙に御記入の上、返信下されば幸いです。なお、この依頼状は、下記の大学、企業等のヨット部代表者および所轄の事務局のご担当の方々に発送させていただきましたので、申し添えます。
敬具
平成10年5月1日
名古屋大学ヨット部長 林 良嗣
(名古屋大学大学院教授、工学研究科地圏環境工学専攻、土木工学、国土地域計画)
Tel:052-789-2772 Fax:052-789-3837 E-mail:yhayashi@genv.nagoya-u.ac.jp
記
大学:名古屋工業大学、愛知学院大学、名古屋学院大学、南山大学、愛知工業大学、
名城大学、名古屋大学
企業:
O.Y.C、INAX、東海銀行、豊田自動織機、(財)名古屋YMCA、三菱重工(株)、レーザー知多フリート