日 時:平成11年8月11日(木)15:00〜17:00

場 所:名古屋大学大学院工学研究科9号館地圏環境専攻大会議室

 

林:今回の会議開催の案内に記載したように、長い間ねばり強く交渉してきた結果、蒲郡市に私と名大中村学務課長、加藤専門職員が行き、海陽ヨットハーバー後背地の一部を借地として提供できるとの返事を頂いた。

これによって今までの懸案事項が一気に解決に向かったようで、非常にうれしく思っている。

林:この会議には、今回以降は大学関係者以外にもできる限り早く情報を広めるために、各大学のOBの方々にも出席していただいて支援を頂きたいと思う。なお、今後の開催案内は、FAXの量が膨大なため、全員に同じ文章を送ることが出来るe-mailにしたい。

○移転会議の経緯について

林:昨年4月に私から常滑の艇庫移転に関する協力体制の依頼を各大学等に行った。

 同5月15日には、愛知県土木部と折衝をスタートした。常滑の海域が空港建設によって縮小され、また、交通の往来が多くなり危険が予想されるため移転先を蒲郡海陽ヨットハーバーの敷地内に現在の鬼崎の形態による借地の上に艇庫と合宿所を設置できないかを申し出た。

  また、愛知県の外に、6月16日には常滑市に移転先が見つかるまで現行借地の立ち退き期限延期及び現行借地料と新港借地料の2重払いの撤回の要請を行った。その間、ナショナルトレーニングセンターを海陽ヨットハーバーにヨット連盟が設置しようとの話があり、それを利用できないかとの案もあったが、まだ先のことで間に合わないことが判明した。

  同6月24日段階では、海陽ヨットハーバーは国体時に合宿所建設を否定する条例を既に制定しており、合宿所建設には条例を改正しなければならず無理ではないかということだった。

  9月頃になると、県から海陽ヨットハーバーは条例により借地は難しいとのことで、

 11月には県が自ら仮設の屋根をかけた程度の艇庫設置の提案があった。当会議で検討したが、使用料が高く合宿施設がないことから各大学とも必要なしとの回答であった。海陽が無理とのことになり、そのためハーバー近隣の蒲郡市に要請することにし、平成11年4月に蒲郡市に市有地、民有地でハーバーから5km圏内で用地を探して欲しいとお願いし、1〜2の候補地を紹介していただいたが、要望に添うものではなかった。

  6月24日に場所は言えないが、市有地で別の候補地があるとの電話が蒲郡市現企画調整課の宇野課長からあった。その後、蒲郡市では大変努力をしていただき、市長とも相談され、ヨットハーバー後背地を借地できる提案をいただいた。

  資料の2−1、2−2(注:資料参考)は、8月4日の蒲郡市との懇談内容の要約である。大学艇庫の移転先を市長とも相談し検討していただいた結果、借地はヨットハーバー後背地の北東端で、県立蒲郡東高校の艇庫が建設されている場所に隣接した土地である。おそらく借用料は固定資産評価額の4%になる見込みであるとのことで、給排水に関しては近くの公衆トイレのところまで来ているのでインフラは近い。インフラを引くのに経費が掛かるため、北東端の土地はそういう配慮もあるかと思う。なお、艇庫建設にあったては、景観に配慮した艇庫を設置すること、七大学がまとまって移転してほしいとの要請があった。艇庫建設は全ての大学が同時に建てられない場合もあり、ずれが出てもやむを得ないが、1〜2校の移転では借用は難しい。政治的にも貸与する根拠が立たないようだ。面積は1大学が200平米で、7大学約1400平米を確保してされいる。

  各大学は資料として添付した借用希望の有無に関する回答書を提出していただき、各大学の意向を取りまとめた上で、今度は市長に直接お願いに行きたい。課外活動の責任者である本学副総長にも報告して行っていただくかも知れない。名古屋大学としては、非常にありがたいが、各大学で条件はかなり違うためそれを取りまとめていきたいと回答した。艇庫を建てるのも困難な大学があること、海陽ですでに練習している愛知教育大学と愛知大学も一緒にならないか調整したいとも伝えた。

 土地借用料は固定資産評価額が、海陽地区はリゾート地なだけあって、鬼崎よりも高い 可能性があり、それを下げるには、学連に対して貸与という形式にしなければならないかも知れないとのことであった。今後は細部を詰めていかなければならない。

○各大学での検討要請事項等について

名大・加藤:資料添付のとおり各大学に土地借用の有無を回答いただく回答用紙を作成した。また借用の検討にあたって今後、蒲郡市及び愛知県に照会が必要な事項(建坪率、容積率、上下水道、電気、ガスの敷設状況等。海陽ヨットハーバーについては、救助艇の係留方法及び経費等)を記しているが、不足事項があれば教示願いたい。できるだけ早く照会しその結果を連絡したい。資料3(土地借用の有無の回答)については9月3日までに検討をお願いしたい。

林 議題書4の「各大学の検討事項」は、これ以外にもあると思われる。艇庫のデザイン、敷地の賃料、建築費はできるだけ共有部分を多くすることによってコストを下げるということ。仮に共同で艇庫を建てるとすれば、国は融通が利かないため、国立・私立の形で2棟建てることになるのではないか。

 経済的には非常に厳しい状況でも、この移転は何十年に一度のことなであり、ある意味では大きなチャンスであるといえる。予算の制約や、組織の制約があったりするが、それを乗り越えて、後のヒトが建ててもらってよかったというようなモノを作らないとここまでやった甲斐がない。是非そのようにしたい。

名工大・学生課長:このアンケートに関して、各大学は9月3日までに結論を出すということであるが、このアンケートの回答に際して、結論を出すのは大学か、それともヨット部かはっきりしてほしい。ヨット部が蒲郡を希望しても大学で費用がなければ賛成できない。それに9月3日までの回答はあまりにも早急で各大学とも結論が出せない可能性がある。本学では、一度文部省へ予算要求した事項を取り下げて、再度要求してすぐもらえるか不明で、いろいろなことを考えると、9月3日までの回答はできないものと思われる。

名大 加藤:これは意向をお伺いするというもので、最終的に回答の意向と正反対になるのが一番困るが、時間的な制約があるにせよ意向に添った形で動いていただけるのであれば、蒲郡市に希望する大学を提示でき話を進められるが、意向もないと借地に関する話し合いが難しくなる。9月3日というのは、現在平成13年3月までに鬼崎を立ち退けるようにタイムスケジュールを組んで行動している。たとえば蒲郡市へ10月頃に意向集約を出して、借りられることになれば平成12年度に向けて営繕要求ができる。

名工大・学生課長:たとえば常滑に1大学だけ残ると言っても救助体制などの問題もあり難しい。そのあたりの相互調整は必要ではないか。

林:この会議はそれも含めて話し合う場である。

名工大・学務課長:聞いた話では、蒲郡から貸与の話がでる前では、3〜4大学は鬼崎に残るということも聞いている。蒲郡移転への意思統一がなされているか不安な面がある。

林:少なくともこの会合を10回開いた上で何度も確認してきたが、蒲郡に移転したいということで来ていただいている。今の段階で蒲郡に対していろいろ努力してきたが、それでも鬼崎に残りたいというのであればやむを得ない。

  ただし、そのために蒲郡への全体の移転をやめることはできない。

名工大・学生課長:蒲郡の土地が決まる前までは、それまでほとんど連絡がなされなかった。この候補地があがるまで各大学にほとんど連絡が無かった。その間に、鬼崎に残る大学があるとの話を聞いた。

林:蒲郡市で用地について検討して頂いていたが、決定されるまでに非常にたくさんの関門をクリアしてきたし、最終的には政治的な判断もあったそうだ。したがって4月下旬以降、会議は開かなかった。とにかくこの決定は突然でたものではない。

  この2,3ヶ月の間に情勢が変わったかもしれないので各大学の意向をお聞きしたい。

愛知学院大:蒲郡へ移転を希望している。ただし、賃料が非常に重要になっている。

愛工大:愛工大はすくなくとも学生は蒲郡移転を希望している。大学は学生の意向を尊重していきたい。

林:学生と大学が意見が違ったりする事もあるので、学生にも意見を伺いたい。

愛知学院大学生・山本:先週聞いた話では常滑の方がいいということであった。

愛知学院大・野沢:学生の方はあまり状況がわかっていないので、この場では大学の意見としては私に聞いていただきたい。私は大学当局者ではないが、会合はすべて出て流れは把握しており、大学事務局に情報は入っている。今まではずっと常滑に建てると考えていたが、私から大学事務局に話を持っていき決定してもらう。

愛工大学生・藤代:部としては蒲郡に移転したい。

名古屋学院大:常滑にはすでに断っており、蒲郡に移転せざるを得ない状況である。

名古屋学院学生・原田:蒲郡へ移転していきたい。

名工大・学生課長:常滑に残る方向で予算要求をしたが、名大が蒲郡に移るというので要求を取り下げ、この会議の方向にあわせるようにしている。しかし、大学としては移転するかどうかの結論は出していない。

名工大学生・市野:これまで、この会議の状況を見てきた限りでは、常滑の条件のまま蒲郡に移ることは難しいように感じていた。いろいろ考えた結果、常滑のままでいいのではないかとのことだったが、今回、土地が借りられることになり、7大学がまとまらなくてはいけない。しかし、方向としては常滑のつもりでいる。

林:条件としてどちらがいいかは今の段階でははっきりしない。たとえば賃料はもっと安くなるかもしれないが、きちんと固定資産算定額をだすとわからない。そのままであると常滑よりは高くなりそうである。

林:名古屋大学は、もちろん蒲郡移転を前提に検討している。

南山大・河村:4月からこの会議が開催されなかったので、正直常滑になるのではないかと思っていた。蒲郡の用地に関して、まだ詳しい条件がわからないので大きな判断はできない。しかし、面積も賃料も鬼崎新港と大きな開きがなければ大丈夫である。一度予算要求した経緯があり、再度要求しなければならず、予算は必ずとれるかどうかわからないが、極力努力したい。

南山大学生・稲田:学生としては名工大と同じように、蒲郡に移るのならば、常滑と同じ条件で移りたいと思っていた。今回の話でそのようにできるかもしれないと感じた。

 今はまだはっきりとした答えは出せないが、今回の会議までは学生の間では常滑の方がいいのではないかという意見があった。ただ、移転に関して少し気になる点がある。

 まず、蒲郡では野積みをして長屋形式の合宿所になるのではないか。そして蒲郡は物理的に常滑よりも遠い。大学近くから通う学生がほとんどであり、毎週2〜3時間かけて蒲郡へ行くのは大きな負担になるのではないかと考えている。遠いため部員が減ることを危惧している。また、交通の便に関して、車がなければJRで通うことになり、蒲郡駅からハーバーまでは遠い。今回の話はまた部の方に持って帰って再検討したい。

林:基本的に今回の話で野積みになることはない。蒲郡市は土地に合宿所兼艇庫を建ててもよいとのことだった。また合同建ては、たとえばの話であり、利点は建築予算を軽減できないかと思っている。

名城大学学生・原田:今日は学生しか出席していない。学生としては蒲郡に移転したいと思っている。

愛知大学:学生は、鬼崎の大学が来るのであれば一緒に艇庫を持ちたいとの雰囲気を感じている。数年前に愛知大学は海陽ヨットハーバーに移り、それ以来野積みであるが、ヨット部長としては艇庫を持ちたい。

愛知大学:9月3日までに回答をとのことであるが、愛知大学としては各大学の意向を見てからでしか回答できない。

 学生は、艇庫はほしいようである。学生はお金のことを考えなくていいし、他大学と合同で練習ができることやレスキュー艇も共同で運営できるなども考えている。大学はヨット部の意向を聞くという段階である。艇庫設置のためのアバウトな経費はわからないか。

林:金額のことに関して、昨年度、名大と名工大が一度試算している。国の単価で試算してあり、目安としては存在している。

名大・加藤:個別で艇庫を建てる場合、名大からの営繕要求の額は約4500万円でした。200平米ではそのくらいを予定している。一階は艇庫、二階は合宿所といった今の鬼崎艇庫をイメージしている。

愛教大:今日はここで情報収集をしそれから対応策を決めていきたい。学生とはまだ積極的な話はしていない。ただ、複数の大学が一緒になることは非常にいいが、ヨット艇庫をどうするかは考えていないので、早急な回答は無理であり、土地の賃借を希望するか否かの回答はできない。

レーザーフリート知多高嶋:鬼崎ヨット艇庫の移転問題について、蒲郡に移転すると同時に、鬼崎新港の各大学に配分されている用地のリリースに関しても検討を進めていただきたい。そうしないと鬼崎新港に艇庫を建てる実業団が迷惑をする。

林:これに関しては半年以上前から要望を受けており、鬼崎新港の土地は大学優先に配分されており、大学側は蒲郡に移転できるかどうかわからないため、その土地をキープしながら動いてきた。しかし、実業団側が建設を待つ状態なこともあり一刻も早くリリースをして、建てる意志決定をした実業団から、いい場所を得られるよう切り替えて行かなくてはならない。

  常滑市への対応は、県の土木部港湾課が移転に関して非常に理解を示してもらっており、県からは大学が要望した海陽ヨットハーバー内に鬼崎漁港と同様な形式では貸してはいただけなかったが、その代わりにとして、県からは常滑市の建設部に十分に経緯を説明していただき、非常にスムーズに常滑市の方にも理解をしてもらえた。

 このような状況になってきたので、実業団に対する迷惑も考えると、可能な限り早い時点でリリースするのがよい。各大学とも事情があるが、どこかで決断はしなければならず、これから先、精力的に検討をお願いしたい。

 この会合は話し合いの場ではあるが強制力はない。最終的な判断は各大学でしていただきたいが、可能な限り一体感を持ってやっていきたい。

 現役学生には、長期的な判断をお願いしたい。自分たちの時点の判断ではなく、何十年と先の後輩諸君のことも考慮に入れて欲しい。何十年にわたって後輩の練習環境を拘束する意志決定にもなる。

  9月3日までに回答がいただきたい。このアンケートでは、どのような条件ならば移るかとの移転の条件を徹底的に整理したい。こういう条件をクリアしなければいけないとのことを明記していただけるとありがたい。

林:このアンケートの回答は大学としての決定をいただきたいが、9月3日という制約上ほとんど無理と思われる。しかし、できる限り踏み込んだ情報を欲しい。

名大・加藤:これからのプロセスは、アンケートの意見を集約して、蒲郡市にどの大学が希望しているかを伝え、蒲郡市が『これだけの大学が希望しているのなら了解する』、となれば各大学から学長名で市長宛に土地を借用したい旨文書で正式に要請したい。

名大・中村:行ったときの個人的な感触では、1〜2校ではダメだということだったので5,6校あればいいのではないかと思う。しかし4大学以下だとだめかもしれない。

名大・加藤:賃料に関して具体的な金額は言われていないが、常滑の倍近くになる。しかし、鬼崎新港程度ぐらいには方法によってはなる可能性はあるとのことであった。

愛知学院大・野沢:この会議も昨年から開催しており、各大学はいろいろ検討はしていると思うが、行く行かないに関わらず早めに決定していただきたい。また、これは希望であるが、やはり賃貸料はできるだけ粘ってほしい。本学の場合、部員が少ないので部員の少ない一つのクラブが大学経費を多く確保するのは難しい。