第7回 艇庫移転会議

日 時:平成10年11月9日(月)15:00〜17:00

場 所:名古屋大学工学部9号館3階大会議室

【出席者】

  名古屋大学ヨット部長         林 良嗣

  名古屋大学学務部学務課        加藤 貞夫

  愛知学院大学             野澤 淳二

  愛知工業大学学生課長補佐       河野 信

  名古屋学院大学学生課         山本 孝幸

  名古屋学院大学ヨット部長       小井川 広志

  名古屋工業大学学生課学生係長     栗本 恭志

  名古屋工業大学学生課学生係      早川 修一

  南山大学学生係長           河村 裕之

  レーザー知多フリート         高嶋 信彦

  愛知学院大学主将           西尾 武

  愛知工業大学主務           正兼 克一

  名古屋学院大学前主将         増田 佳嗣

  名古屋学院大学現主将         斉藤 典子

  名古屋工業大学前主将         石原 直和

  名古屋工業大学現主将         市野

  南山大学前主将            増田 江美子

  南山大学現主将            稲田 真未子

  名古屋大学主将            山沢 洋一

  名古屋大学              岡 利幸

  名古屋大学              夏目

  名城大学前主将            西川 正孝

(敬称略)

名大ヨット部長 林:

 前回会議(9月4日)以降の経過を簡単に説明します。

まず、私が愛知県の伊佐治土木部長とお話をした結果、屋根付きの艇庫のみを県の施設として建てる方向で検討したいので、どれくらいの数の船を収納する必要があるのか調査を依頼したいと言われた。名古屋大学学務課から、各大学に調査を実施し、その結果が今日配布されたプリントである。

名古屋大学学務課 加藤:

 このアンケートはご本人の了解を得て学連会長市川さんの名前で、各大学の学生課に照会した。

設問事項は、全般的に県が艇庫を建てた場合を前提としている。

愛知大学については、現在の野積み方法を継続する方針であり、艇庫がもし建っても 使用する予定はないこと、また、名工大は現段階では艇庫の移転について、大学として結論がでていないため、回答を避けたとのことであった。他の大学については、資料のとおり、470級、スナイプ級あわせて45艇を収納するスペースが最小限必要である。借用料は、1艇につき1ヶ月当たりの金額をどのくらい出せるかであるが、最低500円から最高5000円であった。

宿泊施設については、合宿施設の用地の希望をとったところ、名古屋大学、愛知学院大学、愛知工業大学、南山大学は合宿施設を蒲郡に建てたいこと、ナショナルトレーニングセンターについては、詳細な情報が入手できていないため、もし設置された場合の利用希望の有無を問った。その場合の一泊あたりの希望金額については、200円〜1000円であった。

 この集計結果は市川さんにも送付し、また同様な調査を実業団の岡田さん(アイシン精機)を通じて照会し意見集約をお願いしたが、集計結果は今回の会議には間に合わないとのことであった。

名大ヨット部長 林:

 集計結果では、とりあえず470級が25隻、スナイプ級が21隻であった。

この結果をもとに、私は11月2日(月)に愛知県の伊佐治土木部長と山口港湾課長と話をした。県は、この結果は大変参考になったとのことであったが、そこでの話の内容は次のとおりであった。

 私が海外出張(10月19日〜11月1日)に行く前と帰った後ではかなり情勢が変わったようで、愛知県が財政危機宣言を出し、赤字に落ち込む可能性が非常に高くなってきたそうである。このため県は通常の新規建設のプロジェクトを凍結してしまったようで、現時点で最も早くできる方法として海陽ヨットハーバーに仮設の艇庫をつくるという方法で、建設予算が出ないため維持補修費で仮設艇庫を建設するという方法である。スケッチでもできない限り詳しいことは不明であるが、その艇庫には扉がつかない。また、3段くらいで船が積めるような敷地面積(建物屋根面積)を節約したものにしたいとのことであった。建設費は2000万円〜5500万円くらいででき、その程度なら可能性は十分にあるとのことで、その場合、賃貸料は現在の野積み料の倍額と見積もられる。ただし、学生は半額であり、今の一般料金相当でどうか、各大学に聞いてほしいとのことであった。

 また、この話を名古屋大学松尾総長から愛知県知事に直接お願いしてはどうかとの提案を受けた。

 この仮設艇庫にシャッターを付けるなどの完成施設にするには時間を要するので、県の財政が回復するのを待って、あとでシャッターを付けられるようにしておくという段階的な設置方法をとる必要があるのではないか。さらに需要がどれほどあるかとの見地から、ヨット連盟からの要請もあるといいとのことであった。

 建設場所について、現在考えているのが、ハーバーの入り口に近いところで、これはまだ具体的に決まってはいないこと。また、仮設の艇庫ならば条例を改正する必要はなく、これに関しては要綱の制定でよく、要綱は議会への付議は要しないとのことで、これが今ぎりぎりで最も速くできる選択ではないか。順調にいけば今年度または来年度中にはスタートできるが、逆にこれを逃すと今の知事の交代もあり、方針が全く変わる可能性もあるとのことであった。

 あとは借用料に関することで、一応各大学の希望が資料に記入してあるが、各大学の意見はどうか。

愛知学院大学 野沢:

 話にならないというわけではないが、少し高いという感じである。これは大学がいくら出してくれるかということにかかっており、部員だけではまかないきれない。

南山大学学生係長 河村:

 基本的には名古屋大学と同様に妥当な金額ならば、可能性はあるが、1艇6300円で、合計8艇あり、救命艇もあるので金額にすると10万円(月)に近づいていくので、もう一つの方法として、合宿施設の用地の交渉がどのように進むか、場合によってはこちらに艇庫を建て込めないか、そういうことも併せて検討していきたい。

名古屋学院大学学生課 山本:

 「高い」という感じである。今は常滑市で用地代として何万円か払っているが、ざっと計算しても倍以上にはなり相当きつい。借地料は、大学が援助という形で払っており、一艇月6300円となると、年間高額の金額になる。

名古屋工業大学学生課係長 栗本:

 現状は、名古屋学院、南山大も言われているように、土地の借料などは大学が払っており、学生の負担はない。ヨットを維持するための費用(セールなど)も今は大学が負担しており、それが野積みなり艇庫賃貸なりになると、援助をこちらの方に回すことになる。名工大としては、各大学ヨット部自体が足並みをそろえていかないと、練習にも支障を来すこともあり、有る程度状況を見ながら動くつもりであり、回答を控えさせていただきた。

名古屋大学ヨット部長 林:

 今の海陽の野積みよりも高いわけで、非常に困ったことになると思う。とにかく、県は今日の会議の開催を承知しており、会議の反応を見てまた県に連絡したい。 各大学のの反応としては、とても高いというとである。

名古屋大学学務課 加藤:

名古屋大学も部内で検討したが、国の財政も相当きびしい状況であり、他の課外活動にも予算を要することもある。土地使用料は国費から支出されるが、現在愛教大は年間60〜70万円支出しているそうで、本学の場合、年間120〜130万円の支出が見込まれそれが毎年支出できるかといわれるとなかなか厳しい状況である。

名古屋学院大学学生課 山本:

 仮設のもので行けば今年度中にもできるとのことであるが、来年度予算にこのことを含んで考える必要があるか。

名古屋大学ヨット部長 林:

 艇庫が来年のいつできるかはまだわからないので、来年度は常滑を使うことにならざるをえないのではないか。

 つぎに、蒲郡の敷地に関しては、宿舎として期待しており、蒲郡市の前企画調整課長足立さんとお話した。蒲郡のヨットハーバーのインナーハーバーのレストラン等の敷地も県からの借地で、またアメリカズカップのベースキャンプも県の借地で運営している。この海域にヨットが浮かんでいてくれないと雰囲気が出ないということもあり、県に対して条例の改正を求めていたが、全く動いていないそうである。蒲郡市があまりに海陽に関与するとかえって動かなくなること、また蒲郡市としても海陽ヨットハーバーをフルに活用されるべきだとの考えから、いけるところまで県にお願いすべきであると考えてきたようだ。

県の財政悪化もあり、蒲郡市に宿舎と艇庫の併設について聞いたが、ナショナルトレーニングセンターがからんでくると、非常にやりやすくなる。しかし、そうでなければ、市民のための広場を設置しようとしているので、大学の艇庫を建てるには非常に困難ということであった。

県が言うように、できる限り常滑を使うより方法はないと思う。ありがたいことに県か ら常滑市に依頼がいっており常滑市建設部長も了解していただいているが、艇庫を建てるための土地の方がよくても新空港の工事が始まってしまえば、練習海域が狭くなることは避けられず、可能な限り早く検討していく必要がある。

名城大学前主将 西川:

 今回の全日本の会場は新西宮ヨットハーバーであったが、そこは2年ほど前にできた、現在僕らが考えているような艇庫であり、その艇庫の所有者は株式会社だった。ほとんどがクルーザーであるが、負担がクルーザーに加重になっており、大学の方の負担を減らしているのではないか。写真があるので、次回にでも持ってきたい。

南山大学学生係長 河村:

 南山大学から常滑市に対して、鬼崎からの移転にかかる新しい借地料が発生するということで、正式な形で猶予をお願いをした。一応口頭では来年度から猶予するということは聞いていたが、今、予算段階に入っており、常滑市から正式な形でどういうふうに大学に対して出してもらうのか。そのあたりをはっきりしていただくと、大学としても助かる。このまま猶予していただけるのであれば、今の予算範囲内で進めていくが、これからの状況がわからないということであれば、一応予算は確保しておかなければ、財源がなくなってしまうおそれもある。

名古屋大学ヨット部長 林:

 それは、現在の艇庫をしばらく運営しつづける、ということであるか。

南山大学学生係長 河村:

 そうである。

名古屋大学ヨット部長 林:

 蒲郡が何とかならない限りはそうせざるを得ない。仮に仮設の艇庫を我々が受け入れたとしても、少なくとも来年度は無理であり、しばらくは鬼崎に居させてほしいという要望書を出して、その確認書をいただくという手続きをした方がよい。

名古屋学院大学学生課 山本:

 本学では、今年の5月13日付、公文書で“常滑市ヨット艇庫敷地の使用について”、通知、という形で、“平成9年12月19日鬼崎漁港ヨット艇庫移転・移設に関する打合会により現在のヨット艇庫施設の撤去、ヨット艇庫の敷地及び旧鬼崎漁港使用については、平成13年3月までになっていますので、契約者各位におかれましては、再度ご確認ください”という通知が来ている。

名古屋大学ヨット部長 林:

 これは各大学にきているか。

名古屋大学学務課 加藤:

 名古屋大学にそれは届いていない。

名古屋大学ヨット部長 林:

 この後、我々が県の土木港湾課長と話をし、港湾課長から蒲郡の方が何とかなるまで鬼崎を使わせてほしい旨を常滑市に要望してもらった。もし心配であるということなら各大学に同様なものを様式をそろえて、新港に艇庫を建てる意志決定はできていないという条件で、当面現在の土地を使わせていただきたい旨をはっきり書けばよい蒲郡は検討中であること、それによって意志決定は変わるけども、借地料を二重払いはしなくてよいということも言われており、引き続き使わせていただくこと、また、その借料は現行のままでということで確認したい。

 できたら、名古屋大学でまとめていただきたい。

名古屋大学ヨット部長 林:

 名古屋大学としては意向はお話しており、確認メモとして残している。

 常滑市は承認しているわけです。

名古屋大学学務課 加藤:

 これは先生が一度常滑市の方へFAXでおくられ、承知していると思う。

名古屋大学ヨット部長 林:

 常滑市にそれについて確認をしてほしい。県の山口港湾課長にはアシストしてもらえるようお願いしてもみてもよい。

名古屋大学学務課 加藤:

 経過報告からすると、来年度は蒲郡の方に建てられるわけではないこともあり、来年度は常滑を使わざるをえないことははっきりしているので、現在の使用について、そのまま継続させていただきたくためには今の契約方法でいいのか一度照会してみたい。

レーザー知多フリート 高嶋:

 常滑市側としては、実業団の中には、移転する意志決定をしている実業団があり、土地を整地し、10年の3月時点に市から土地の配分が決定されてきている。

 常滑市の方の会合に出席し、大学の意向を私が文書にしてインナークラブの理事会を とおして、常滑市へ提出した。大学は海陽を希望しているが未定の状況で、なおかつ現行の所を確保とのことであるが、実業団は鬼崎新港の建設計画がある程度できている。しかし、場所の配置は、常滑市から、最初から区割りされた場所との指示を受けている。

名古屋大学ヨット部長 林:

 実業団の中には建設に確実なところがあり、もう建て始めるところがあるので、大学の意思決定が遅れて、かつ蒲郡に行く可能性が非常に強いので、名大ではそれをリリースしてもよいと回答している。この会議でもお話ししたが、各大学ともリリースしてよいという回答をしているか。建設計画を立てているところもあり各大学ともリリースした方がいいと思う。回答された大学はところどのくらいあるか。

レーザー知多フリート 高嶋:

 常滑市はそのリリースの考え方は持っていないようでる。

 会合で常滑市側は、大学側の意思決定がまだ明確でないというので、配置を再配置する意図はないと言われた。

レーザー知多フリート 高嶋:

 もうすでに、こういう現状から再配置の状況に進んでもいいのではないかとの意向を常滑市に投げかけたが、常滑市は大学からは現在そういった意思はいただいてない。そのため、建てるならば当初の位置で実業団は建ててよいとのことであった。

名古屋大学ヨット部長 林:

 大学は勝手ばかり言っているわけにいかない。これは何度もここでお願いしているわけで、蒲郡に100%移転できることが決まっているわけではなく、条件もまだ流動的なであるが、また、名工大は常滑に残る可能性がまだあるとのことであるけれども、それ以外の大学は、ここまで話が来ているのでリリースするぐらいのことは私はやるべきだと思う。今後、文書で平成13年の解除を延期することを確認すると同時に、常滑市にリリースする旨を伝える必要があると思う。常滑市は困っているのではないかと思う。

名古屋大学ヨット部長 林:

 各大学にとって自分の利益を確保しておくことが重要なことは理解できるが、スポーツ の世界でやっているわけであり、スパッとこういうこと(リリースすること)はやらなければならないと思う。

 私の提案としては、平成12年度末(13年3月)の期限は一応取り外されたことを確認したいことと、常滑市がお困りにならないように、意思決定された団体からどうぞということを同時にやるべきだと思うので、それぞれの大学の方でいってリリースするよう伝えていただけないか。

 その場合、どういうフォームにするのか、というのは雛形は名大で作ってもよい。

名古屋大学学務課 加藤:

 今いわれたことを電話で確認して、名大で雛形を作成しそれを各大学で修正していただきたい。その際、新港に確保してある土地は、先ほど先生が言われたように、先に意思決定をした団体に譲るというような形で文書として提出する必要の有無を常滑市に伺ってみたい。

名古屋学院大学学生課 山本:

 名古屋学院大の場合、少し事情が違い、ヨット部の存続の問題があり、常滑を引き上げるという公文書をだした。その後、ヨット部が存続できるという見通しがたち、そういう時にこの会合がありこれにのらなければとのことできた。今更常滑に貸していただきたいと言えるだろうかという問題がでてくる。

名古屋大学ヨット部長 林:

 それは、素直に文書にすればいいのではないか。愛知県も常滑市もストレートに、今まで全部情報を流しているわけで、この議事録も送付しているはずである。

レーザー知多フリート 高嶋:

 常滑市は議事録をいただいてていないとのことであった。それで、私に今までの資料をほしい旨の依頼があった。今後開示していただくよう伝える旨を話した。

名古屋大学ヨット部長 林:

 それは約束してきたので、行き違って送付してなければ早急に送付したい。

名古屋大学ヨット部長 林:

 この点で信用失うと大変なことになり、信用関係だけで成り立ってるところもある。ずるい動きをしたらそこで終わりである。

 平成13年3月の延長と新港に確保した配置をリリースしていただく雛形を名大が 作成し、もう一度確認していただく、名工大もどちらかで判断していただきたい。

名古屋工業大学学生課係長 栗本:

 やはり各大学の方向性を見たい。

名古屋大学ヨット部長 林:

 どういう判断なのかということであるが、運命共同体として乗るかどうかである。

名古屋工業大学学生課係長 栗本:

 先生の言うことはわかる。最終的には学生に決めていただこうという気持ちでいる。 これはあくまでヨット部の話であり、大学が決めたことによって、たとえば、沈没したという場合も予測される。やはり、学生の考え方をふまえたい。

名古屋大学ヨット部長 林:

 それは一見正論に見えるが、学生は変わっていく。だから学生に判断しろといっても将来のことは判断できない。

名古屋工業大学学生課係長 栗本:

 だから余計にみなさんがどういう方向で進んでいるかをみてみたい。名工大の場合、 財政的な問題も出てきており、今までとは環境も違うし、財政面も違ってくるので、今はよく情報をつかんでやりたい。先生には大変申し訳ない立場であると思っている。

名古屋大学ヨット部長 林:

 いずれにしても今の南山大の最終判断もあるし、情報はきちんとした方がよい。

名古屋工業大学学生課係長 栗本:

 逆行する話であるが、実業団は常滑に残るという話についてお尋ねしたい。今までの経緯から常滑に待ったをかけた理由は、空港建設による危険性という安全面からの理由であり、常滑市も借料の二重支払を取りやめたり、現行の使用期限である平成13年3月の期限を延ばしたりという経緯がある。そういう状況をふまえて、実業団は常滑に残るというのは安全面を確認されたということか、それとも、危険ではあるが今更常滑を出て行けないう意向であるか。

レーザー知多フリート 高嶋:

 一点は、実業団はクルーザーが主体になっている。ディンギーをやろうというところは、三菱、レーザー知多フリート、YMCAである。そこは新港に移ることを意思決定している。ブラザー、INAX、自動織機、東亜合成などはほとんどディンギーはやってない。そのことから空港建設による危険性は、あまり重大視していない。たしかにディンギーで練習する我々は、非常に危険である。そのためレスキューも小さいながら2艇出している。海苔網のはる10月から4月までレスキューを出して、危険を回避するようにしているが、学生が鬼崎で冬場もやろうということになると、こんどの空港建設の船の往来等を考えると、建設の期間は危険性があると思う。建って終わった後は、海面もすこし整理されるとは思うが、ディンギーには決して条件のいいところではない。過去において何十年間海域において海苔網がたったり、漁船の往来も激しいことから不幸な状況が起きた事態もあり、それが急遽変わると言うことではないが、建設の時点では危険性があると思う。

名古屋工業大学学生課係長 栗本:

 今の時点としては危険を承知でやる、ということであるか。

レーザー知多フリート 高嶋:

 危険は回避するというものの蒲郡よりはあると思う。

名古屋大学ヨット部長 林:

 レーザーフリートは蒲郡にもある。常滑のレーザーフリートだから、移転するということ自体が意味がない。

レーザー知多フリート 高嶋:

 2番目がその理由である。我々は知多半島の伊勢湾よりのレーザーフリートであるが、冬場は特に危険を察知している。学生とよく一緒にセーリングしていると、冬場は危険な状況が多くなる。作業船の航行も多くみられるようになった。ただし、日曜日は休みである。そういう点では大丈夫であるが、weekdayでの作業船の往来は今でもしばしば見られる。

名古屋大学ヨット部長 林:

 3つ目は、レースができないということか。

名古屋大学ヨット部長 林:

 国立大学としては、対文部省とか、対大蔵省への移転根拠を裏付いていないといけない。

名古屋工業大学学生課係長 栗本:

 やはり同じ所にいて、片方は危険だと言い、もう片方は危険だけど居座るということでは、本当に危険であるかを誰でも不審に思われるのではないか。

名古屋大学ヨット部長 林:

 土着の企業がいくつかあるが、そこは他へ抜けると言えない。これはまた危険とは別の要素であり、たとえばINAXは常滑properの会社であり、他への移転はあり得ない。そういうしがらみが4つめです。

 私としてできることは、蒲郡に設置をお願いするにも、現在ナショナルトレーニングセンターのすすみはどうなっているかということを詰めてみたい。実務的なものは学務課長さんや加藤さんの方でやっていただきたい。本学の総長にはこの状況をすべて説明してあり、知事に直接頼まなければならないときはすぐお話いただくため、瞬時に説明できる資料だけ用意してほしいと言われている。総長はこの件について非常にサポートしていただいている。  

 なお、次回(第8回)は、12月8日(火)16時から開催することとした。

 

                        確認:名大ヨット部長 林良嗣

                            名大学務課   加藤貞夫