人間の仕種の理解と行動のサポート

ユビキタスコンピュータなど、ハードウェア環境が整いつつあるこの頃、 場所場所に応じた人間の行動を支援してくれる、 コンピュータ環境の整備が求められています。 この背景を受けて、本研究では、各所に配置されたカメラエージェントが、 人間の仕種より人間の意図を理解すること、また、 人間が行った行為から、過去に行った行動の解析や、 これから行う行動へのサポートを与える環境を考えます。

人であれば、相手がいつ会話や仕種を初めて、いつ終えたのか、 経験的に簡単に理解できますが、コンピュータは、この区別が 簡単にはできません。 何気ない画像列の中から、意味のある仕種を見出し、 その意味を理解すことも、 コミュニケーション成立のための重要な要因です。 HMM などを用いて、この仕種の切り出し、同定を行っています。

また、仕種をつなげた一連の行動を認識することは、 「怪しい行動」の発見のためのセキュリティに役立つでしょう。 さらに、これから当該人物が行おうとしていることを、 コンピュータが理解するためにも有用です。 この仕種のトレースから広がる、 いつでもどこでも見守っていてくれるコンピュータ環境の構築を行っています。

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