インターネットが普及し始めたとき、人々はそれが「情報を民主化する」ことに大きな期待をかけた。しかし現在、人々はフェイクニュースに翻弄され、フィルターバブルとエコーチェンバーの中で偏った情報・意見に浸ったり、ヘイトスピーチを拡散したりしている。多様な価値観を持った人々が、事実に基づいて、互いを尊重しながら議論ができることが健全な民主主義社会の基盤である。しかし現在、インターネットはむしろその基盤を脅かしているようにも見える。フェイクニュースに代表される、インターネット上に流通する粗悪な情報の問題の要因は複雑である。その正確な理解と適切な対策のためにはインターネットメディアやプラットフォーム、そこを拡散する誤情報やそれを処理する人間の心の仕組みについて、多様なアプローチから研究すること、そしてその知見を共有し統合することが必要だろう。本シンポジウムでは、多様な分野の専門家を招いて、フェイクニュースなどの問題についての現状の理解・分析と、今後の展望と対策について、知見を共有し議論を行なう場を提供したい。

参加申し込み

ご参加を希望される方は下記のページから申し込みをお願いいたします。申し込みなしでも当日席に空きがあればご参加いただけます。なお参加費は不要です。

参加申し込み

参加申し込みが定員に達したために申し込みを締め切りました。当日は事前申し込みをされた方のみ参加可能です。

日時と場所

2019年3月31日10時30分から18時

立教大学池袋キャンパス太刀川記念館

プログラム

10:30 開会のご挨拶(村上祐子、立教大学)

10:40 本シンポジウム開催趣旨(久木田水生、名古屋大学)

セッション1 メディアの現場から
セッション2 フェイクニュースの科学的分析
セッション3 フェイクニュースへの対策
16:50-17:50 ディスカッション

17:50 総括とコメント 中村登志哉(名古屋大学)

18:00 閉会のご挨拶 林秀弥(名古屋大学)

問い合わせ先

久木田水生(名古屋大学) minao.kukita@i.nagoya-u.ac.jp

共催

ポスター