- 専門は言語哲学、技術哲学、技術倫理、人文情報学（デジタル・ヒューマニティーズ）です。記号を用いたコミュニケーションにおける意味の創発を中心的なテーマとしています。その際、広い意味での情報技術（ここには言語や記号システム、科学理論なども含まれる）と、人間の認識や社会構造の間の相互作用に焦点を当てています。また近年は特にロボット工学に関する哲学的倫理的問題について考察をしています。人文情報学（情報技術を人文学に活用する研究）における研究としては、歴史的文献研究を支援するSMART-GSというソフトウェアの開発に参加しています。詳しくは以下のウェブページを参照してください。
- 名古屋大学教員データベースシステムまたは個人のページを参照してください。
- 哲学というのは非常に抽象的な学問であり、研究成果が評価されにくいものです。特に実利が優先される社会では哲学を長い間続けていくのはなかなか大変です。世界と人間についての様々な疑問に納得のいく説明を与え、それを人と共有したいという強い内的な動機がなければ、哲学の研究は概して報われません。哲学の研究から大きな喜びを得るためには次のような資質が重要だと私は考えています。
- 知的に誠実であること：疑問に思ったことを徹底的に追求し、いい加減な理解でごまかさない。
- オープンであること：他人の言うことを理解するように努め、自分の意見を根気よく他人に伝える努力をする。また反論に対して聞く耳を持ち、議論を通じてお互いの見識を高めあうことを目指す。
