2015年09月09日川西 康友 助教(メディア科学専攻)2015/3/16着任

 2015年3月に助教として着任しました川西康友です。これまで私は京都大学大学院 情報学研究科で博士取得後,京都大学 学術情報メディアセンターで研究員を経験し,昨年からは名古屋大学未来社会創造機構の特任助教として研究をしてきました。私のこれまでの研究について簡単に紹介させていただきます。

 私の専門は主に歩行者を対象とした画像処理・パターン認識で,これまで主に防犯カメラ映像を用いた研究をしてきました。防犯カメラは商業施設,市街地,駅や空港等様々な場所において,防犯,テロ対策,迷子探しといった本来の目的にかぎらず,人流解析による店舗配置計画など様々な用途に用いられています。防犯カメラ映像には様々なものが映りますが,その中で特に重要なのが歩行者などの人物であり,私はこれまで人物を対象とした検出,追跡,照合,検索などの人物画像処理の研究をしてきました。これらの研究は画像処理の分野内でもホットトピックであり,非常にアクティブに研究が行われています。私はこれまでに研究発表だけでなく,多数のカメラで観測された多人数のデータセット(Shinpuhkan 2014 dataset)も作成,公開することでこの分野の研究に対して貢献しています。

  • 図1 コードクローン変更管理システム
    図1 人物検出・追跡・照合・検索

 昨年名古屋大学に移ってからは,研究対象を防犯カメラ映像から車載カメラ映像に変え,車載カメラ映像中から歩行者を検出する技術について研究をしています。今後はこれまでの人物画像処理の研究をさらに深めると共に,人物画像処理以外にも研究対象を広げていきたいと考えています。また,名古屋で活発に行われている学外の勉強会にも積極的に参加し,画像処理・パターン認識の分野の発展に貢献していきたいと考えています。

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