2006年08月10日複雑系科学専攻・生命情報論講座
青木研究室

  • 時計遺伝子の発現パターンをリアルタイムで連続観察するために、自動測定システムに植物をセットしているところです。

ゲノムは生命活動のレシピとも喩えられますが、この複雑極まりないレシピに書き込まれた多様な遺伝子群は、発現産物であるmRNAや蛋白質を介してクロストークし、入り組んだ制御網を作り上げます。また、蛋白質は遺伝子を介さずに直接相互作用し、ある種の回路を形成する場合もあります。このような「生命情報分子ネットワーク」が、生体の様々な機能の創出において重要であるようです。我々のラボでは、そのような現象の代表例のひとつ、約24時間周期の生体振動、サーカディアンリズム(Circadian Rhythm)の仕組みを分子レベルで解き明かすべく研究を進めています。この仕組みにおいては、一群の「時計遺伝子」の制御ネットワークと、その発現ダイナミクスが大きな役割を担うので、主に分子生物学、特に遺伝子発現の可視化技術を活用して解析を行っています。

青木 摂之(複雑系科学専攻)

参照URL:http://www.human.nagoya-u.ac.jp/~aoki/

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