2009年09月17日計算機数理科学専攻・情報数理基礎論講座
神保・澤研究室(神保雅一教授、 澤正憲助教)

● 研究内容

私達の研究室のキーワードはデザインです。
デザインといっても住居の設計や都市計画に出てくるデザインではなく、均整をもつ”もの”の集まりや配置を意味する数理的なデザインです。
私達はデザインそのもののおもしろさを追及するとともに、携帯電話などに使われる通信システムや遺伝子情報解析などへの応用にも興味を持って取り組んでいます。主な研究テーマを挙げておきます。

組合せデザイン、組合せデザインの通信理論・遺伝子情報解析などへの応用
統計的実験計画法、符号理論・暗号の理論、球面上のデザイン

● 例 〜組合せデザイン〜

(問題)
研究室のメンバー12名と”あなた”の13名で麻雀をします。どの2人も同じ回数ずつ同じ卓に座りしかもゲーム数をできるだけ少なくするためには、ゲームの組合せをどのようにすれば良いでしょうか。

単純に考えると13人から4人を選ぶ選び方をすべて試せば1つの答えになりますが、これではゲーム数は715通りにもなってしまい全ての試合を消化するのは大変です。
対戦数が少なくなるように人間を配置し、効率の良い計画を立てることが必要です。この問題には組合せデザインという数理的デザインの構造が深く関わっています。

● 問題の答え

次のイラストはどの2人もちょうど一回ずつ対戦することができる組合せ配置を表しています。
これだとゲーム数はたったの13通りです。なぜ上手くいくのでしょうか・・・?

  • このような組合せ構造が実験計画法や符号理論・暗号の理論などに応用されています。

● 研究室の仲間

私達の研究室はB4が2名、M1が4名、M2が2名、Dが2名、そして教員が2名の計12名で構成されています(3名が留学生)。国籍や学年差を超えて自由に議論を交わし、お酒を飲んだりできる仲間達です。

  • 新メンバー候補・・・

▲このページのトップへ