2011年06月09日貝瀬秀裕 准教授(計算機数理科学専攻)
組織的な若手研究者等海外派遣プログラム

 本研究科の組織的な若手研究者等海外派遣プログラムにより、2010年3月3日から5月14日までの約2ヶ月間、カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California, San Diego)に滞在する機会を得た。 サンディエゴ校は、メキシコ国境に接するカリフォルニア州サンディエゴ市の海岸沿いのリゾート地・ラホヤ (La Jolla)にキャンパスを構え、多くのノーベル賞受賞者を擁する全米トップクラスの州立大学で、日本との関わりではノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進博士の出身校でもある。

 今回の派遣プログラムでは、Jacobs School of EngineeringのDepartment of Mechanical and Aerospace Engineeringに派遣され、そこに所属するWilliam M. McEneaney教授と共同研究を行った。 McEneaney教授は、実数における通常の和と積をmaxと和で置き換えてできるmax-plus代数を制御理論に用いた独創的な研究で有名で、max-plus代数の制御理論における可能性に関心を持っていた私にとって彼のもとに長期滞在できたことは大変幸運だった。 また共同研究を通じてmax-plus代数の確率制御における新たな展開を示せたのは、今後の研究に非常に有益だった。

 サンディエゴは一年を通して温暖な気候で、今回、ディスカッションのほとんどはキャンパス内の屋外カフェで行った。 西海岸の抜けるような青い空、ラホヤ海岸から吹く清々しい風のなか、エスプレッソをすすりながらの研究談義は忘れがたい思い出である。 今回の共同研究は、屋外で得た初めての研究成果であると言う意味で私にとって大変画期的である。

▲このページのトップへ