本研究プロジェクトについて

人間の祖先は600万年前に直立歩行を始めて移動能力を向上させました。それ以来、人類はアフリカから世界中に拡散し、離れた社会の間で交流を行い、移動のためのテクノロジーを発展させ、より流動性の高い社会を作り、そして現在では宇宙への旅や移住までも視野に入れています。人類の黎明から現在に至るまで、移動は常に人間にとって重要な意味を持っていました。しかし移動の様態、規模、目的、意義は多岐にわたっており、時代によっても変化していきます。そしてまた移動には様々な課題もあります。このプロジェクトでは、移動というものが人間にとってどのような価値をもち、それが将来においてどのように変わっていくのかを多角的な視点から考え、そして将来のモビリティーのあるべき姿を構想します。

「移動の価値とモビリティの未来」セミナー・シリーズ

本研究プロジェクトの一環として,様々な分野の専門家をお招きして移動に関連する研究や取り組みをご紹介いただくセミナーを開催します.

第9回(2021年3月18日)

第9回はALSなどの難病患者の介護をサポートする活動・事業をしている川口有美子先生(ALS/MNDサポートセンターさくら会)と、分身ロボット「OriHime」の開発者、「ロボットコミュニケーター」の吉藤健太朗先生(オリイ研究所)を講師にお招きします。

今回のセミナーは名古屋大学未来社会創造機構モビリティ社会研究所主催セミナーシリーズ、「次世代モビリティ社会を考える夕べ」の一環として開催します。また名古屋大学大学院情報学研究科価値創造研究センター「ポジティブ情報学」プロジェクトとの共催です。また科研費基盤研究A「ポストトゥルースの時代における新しい情報リテラシーの学際的探求」(19H00518、代表:久木田水生)の助成を受けています。

第8回(2021年3月12日)

第8回は、テクノロジーと人間の融合によって身体を「自在化」するプロジェクトを推進している稲見昌彦先生(東京大学)と、人間と豊かに関わる人間型ロボットを創成する研究を行っている石黒浩先生(大阪大学)を講師にお招きします。

今回のセミナーは名古屋大学未来社会創造機構モビリティ社会研究所主催セミナーシリーズ、「次世代モビリティ社会を考える夕べ」の一環として開催します。なお、本ウェビナーは、科学研究費補助金 挑戦的研究(開拓)「「クルマ」と「自動化するクルマ」に対する社会的受容の包括的理解に向けた学際研究」(20K20491、代表:谷口綾子)の支援を受けています。

第7回(2021年2月24日)

第7回は人工神経接続による機能再建の研究をしている東京都医学総合研究所の西村幸男先生、歩行アシストロボットHALを使ったリハビリを実践している新潟病院の中島孝先生を講師にお招きします。

今回のセミナーは名古屋大学未来社会創造機構モビリティ社会研究所主催セミナーシリーズ、「次世代モビリティ社会を考える夕べ」の一環として開催します。

第6回(2020年12月17日)

今回は認知神経生物学の入來篤史先生先生と、実験心理学者の鈴木光太郎先生をお招きして、講演をしていただきます。

今回のセミナーは名古屋大学未来社会創造機構モビリティ社会研究所主催セミナーシリーズ、「次世代モビリティ社会を考える夕べ」の一環として開催します。

第5回(2020年11月16日)

今回は考古学者の西秋良宏先生と、松本直子先生をお招きして、講演をしていただきます。

今回のセミナーは名古屋大学未来社会創造機構モビリティ社会研究所主催セミナーシリーズ、「次世代モビリティ社会を考える夕べ」の一環として開催します。

第4回(2020年10月20日)

社会心理学者の唐沢かおり先生と、人工生命や科学技術と社会の問題について研究をされている佐倉統先生をお招きします。

今回のセミナーは名古屋大学未来社会創造機構モビリティ社会研究所主催セミナーシリーズ、「次世代モビリティ社会を考える夕べ」の一環として開催します。

第3回(2020年9月26日)

民俗学的な視点から車社会の問題について研究をされている中尾聡史先生と、宗教学・精神分析学などがご専門でアジールについての研究もされている舟木徹男先生をお招きします。(クローズドで行った第1回と同じ講演者を招いてオンラインで公開してやります)。

今回のセミナーは名古屋大学未来社会創造機構モビリティ社会研究所主催セミナーシリーズ、「次世代モビリティ社会を考える夕べ」の一環として開催します。

第2回(2020年8月5日)

宇宙物理学・天文学がご専門の磯部洋明先生(京都市立芸術大学)と、社会的ロボティクスがご専門の岡田美智男先生(豊橋技術科学大学)をお招きして、下記のようにセミナーを開催します。磯部先生には人類が宇宙へ行く意義について、岡田先生には人間とソーシャルなインタラクションをするエージェントとしての自動運転車について、お話をしていただく予定です。

今回のセミナーは名古屋大学未来社会創造機構モビリティ社会研究所主催セミナーシリーズ、「次世代モビリティ社会を考える夕べ」の一環として開催します。

第1回(2020年3月26日2020年3月27日)←日程変更しました!

本セミナーは、コロナウィルスの流行を鑑みて、関係者のみの研究会とします。(2020年3月23日追記)

本セミナーは、コロナウィルスの流行を鑑みて、延期いたします。(2020年3月26日追記)

民俗学的な視点から車社会の問題について研究をされている中尾聡史先生と、宗教学・精神分析学などがご専門でアジールについての研究もされている舟木徹男先生をお招きします。


本研究プロジェクトは名古屋大学未来社会創造機構による未来社会創造プロジェクト「移動の価値とモビリティの未来」の助成を受けています。