シミュレーションから得た本システムの特性

今回のシミュレーションにより，スムーズな回避行動をとるための要素として， 以下のものが挙げられる．

1.

 対人認知のタイミング

2.

 双方の対人認知の時間的な差

3.

 対人回避方法の選択

• 1について

  対人認知のタイミングを早めることにより，早い段階での回避行動が実現できる． その方法としては，以下のものが考えられる．

  • MyArea変数の値を大きくする
  • Position変数の値を大きくする^5.5
  • Roundy変数の値を大きくする^5.6

• 2について

  対人認知における双方の時間差をつくることで，回避行動を一方に早く始め させ，もう一方が認識する時点では，もう一方が回避行動をとらずに済む． その方法としては，以下のものが考えられる．

  • 双方のMyArea変数の値の差を十分にとる
  • 双方のPosition変数の値の差を十分にとる^5.7
  • 双方のRoundy変数の値の差を十分にとる^5.8

• 3について

  対人回避における最も有効な手段であり，

  • 双方のSafety変数の値の積を負とする^5.9
  ということが考えられる．